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「わかりやすい映像」を考える

ビルの画像

わかりやすい映像って何だと思いますか?

人は目で物を見て、耳で音を聞いて、頭で考えて記憶に刻んでいきます。
そこで、映像を見た時にまず目で見ますよね。
音を聞き、脳が覚え、考えて理解して行きます。
その流れの中で、視聴者が見て「わかりやすい映像」とはどんなものでしょうか。

町並みが写っている写真があるとしましょう。
6車線の道路、交差点、バスが走っていて、タクシーがたくさん止まっている。
大きな建物があり居酒屋さんの看板がある。
遠くにあるのは・・・オフィスビルでしょうか。

その写真を見ると、かなり詳しい人でない限り「どこの場所の写真なのか」を当てることはできないでしょう。
住んでいる地域でなければ特に、これと言って地名などの特徴のない写真からは、どこの写真かわかりません。

ですが、駅名が書いてある駅入り口の写真を魅せたら、「ここはどこか」など簡単に答えられますよね。
だって、駅名がしっかり書いてありますから。

写真に駅名が書いてある、これが、「ここがどこなのか、わかりやすい写真」です。
わかりやすい映像について考えたとき、1つ言えることは、「映像の中にどれだけわかりやすい情報を入れるか?」ということになります。

引き画と寄り画

映画やテレビドラマでは、多くの場面で引き画が使用されています。
引き画とは、その名の通り「引いて撮った映像」です。

先ほどたとえ話で挙げたような、広い街並みが写っていて多くの情報が入れ込まれている写真のような画です。
反対に、見ている人に教えたい情報に寄って撮った映像のことを寄り画と言います。

引き画や寄り画には、更に細かい種類があります。
その代表的な例をご紹介しましょう。

まずはロングショット。
空や地面、高い建物を含み、遠くに人物が立っているような映像です。
ロングショットでは、その人物の表情まで知ることはできません。

人物の表情から全体、そして背景を含めて表現している映像が、フルショットです。
フルショットでも足先まで写っていなければ、カウボーイショットという種類にわけられます。

二―ショットともいわれるミディアムショットは、ひざ上から頭のさきまで入っている映像です。
更に人物に焦点をあてて、背景が少しボケる程度のショットを、ミディアムクローズアップといいます。

人物に近づいて、表情がわかる程度まで寄った映像をクローズアップと言います。
最後に、一部または細部まで見えるようなショットをエキストラクローズアップと言います。

このショットを使いまわずと、カメラが映す被写体についての情報を、見ている方にわかりやす伝えられるよう映像制作することができます。
遠くを映して近くを映して、混乱するような映像に編集すると、見ている人を混乱させてしまいますし画面酔いしてしまうこともあります。
「わかりやすい映像」は、一歩間違えると「わかりにくい映像」になってしまうのです。

ショットや映し方を理解して、よりわかりやすい映像を作れるよう編集してみましょう。
そのためには、ズームやアップ、明るさや色味の調整など映像を繋ぎ合わせたり映像効果を魅せる編集技術が必要ですね。

わかりやすい映像にするには

最後に、わかりやすい映像にするための根本的なことをお話させてください。
言いたい事は1つだけ、「わかりやすいって誰にとってわかりやすいの?」です。

自分なりにわかりやすい映像を作る、それはただの自己満足です。
誰にわかってほしいのか、誰に見てほしいのかによって、わかりやすい映像の定義は異なります。

人には好みがあります。
風景写真が好きな人もいれば、被写体メインに写った写真が好きな人もいます。

その好みを1人1人に合わせて映像を作るのには限界があります。
わかりやすいと言っても、「誰にわかりやすいのか」を考えてみてください。
それこそ、動画のコンセプトや対象とする視聴者に合わせて作れば良いのです。

最初に考えなければいけないことは、「誰に魅せるのか」なのです。
見ている人がわかりにくいと感じたら、ものその動画は100%、わかりにくい映像なのですから。

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